中3の式の展開と因数分解の手順をマスターしよう
式の展開と因数分解は、やることがちょうど逆向きなだけで、使う公式は同じものです。ここでは中学3年生がつまずきやすいところを、例題つきで順に説明します。上のアプリで実際に手を動かしながら読むと身につきます。
例題 3x(2x − 5) を展開しなさい。
答え 6x² − 15x
つまずきやすい点:うしろの項の符号を落として +15x としてしまう間違いが最も多いところです。かっこの中の「−」は、その項にくっついているものと考えてください。
例題 (x + 3)(x − 4) を展開しなさい。
答え x² − x − 12
例題 (x + 2)(x + 5) を展開しなさい。
答え x² + 7x + 10
「たしてまん中、かけてうしろ」と覚えると、次の因数分解でもそのまま使えます。
例題 (x + 4)² を展開しなさい。
答え x² + 8x + 16
つまずきやすい点:(x + 4)² を x² + 16 としてしまう間違いがとても多いところです。(x + 4)² は (x + 4)(x + 4) のことなので、まん中の 8x が必ず出てきます。
ひく形も同じで、(x − 3)² = x² − 6x + 9 のように、まん中だけが「−」になります。
例題 (x + 6)(x − 6) を展開しなさい。
まん中に出てくる +6x と −6x が打ち消し合って消えるので、2つの項だけが残ります。
答え x² − 36
例題 6x² − 15x を因数分解しなさい。
答え 3x(2x − 5)
因数分解は必ずここから始めます。共通因数を見落としたまま公式をさがすと行き詰まります。1の例題とくらべると、展開とちょうど逆向きの作業になっていることが分かります。
例題 x² + 7x + 10 を因数分解しなさい。
答え (x + 2)(x + 5)
負の数が出てくる場合も同じです。x² − x − 12 なら「たして −1、かけて −12」で 3 と −4 が見つかり、(x + 3)(x − 4) となります。
2数の符号は、次のように見当をつけられます。
因数分解でつまるのは、多くの場合「どれを使うか」で迷うときです。次の順に見ていけば決まります。
上のアプリでは、分配+公式のモードが、この順番をそのまま練習する形になっています。 まず共通因数をくくり出し、残ったかっこの中がどの公式かを見分ける、という2段階です。 まずは分配法則のモードから、実際に手を動かして確かめてみてください。
なお「公式利用」モードは、見分けの練習ではなく、 86 × 74 を (80 + 6)(80 − 6) と見て公式4で計算するような、 数の計算を公式でくふうする問題です。
「展開因数分解マスター」は、中学3年生で学ぶ式の展開と因数分解を、教科書の公式1〜4に対応した段階的なステップで練習できるアプリです。公式を数の計算に使う「公式利用」や、共通因数と公式を組み合わせる「分配+公式」も収録。書き込みモードで途中式を画面に直接書きながら、自分の手で解く感覚を養えます。